ワイヤーノイローゼ(一晩限定)
個展のお礼と出前館
4/5に人生2回目の個展が、無事終わりました。
「ものづくり」の開放感
猫団子が来るぞー
オシャレ地獄
オシャレが良くわかりません。ごく稀に勘違いしてくれた人が僕にオシャレですねと言ってくれることがありますが、カラクリがあります。
ウメキチは悪く無い
今日、仕事初めとして久々上野動物園にスケッチに行って来ました。
自宅から徒歩で行ける素晴らしい環境にもかかわらず、ほとんど行きません。
小さい頃に楽しかった動物園もあるときから素直に楽しめなくなってしまいました。
それでも生で世界の動物を見れる貴重な場所であることは確かだし、人間にとって「世界は自分たちだけの物ではない」という事を理屈ではなく、感覚で確認するために絶対に必要なものだと思っています。
特に子供の頃は絶対に行った方が良いです。ついでに色んなトラウマも受けちまえ!
動物園とは違いますが浪人していた18歳位のころ、予備校の近くにサーカスが来て「ホワイトタイガー」は無料で見れるというので、友人と見に行きました。
狭い檻の中に押し込められた虎のボロボロっぷりに大ショックを受けたのを覚えています。ショックすぎてたしか3回位通って、行く度にげんなりして家に帰った気がします。
話は戻って今日の動物園スケッチなのですが、やはり虎や熊などの大型動物の常動行動(ストレスから来る同じ所を行ったり来たりするなどの反復行動)を見ると、いたたまれない気持ちになります。とてもペンを握る気にはなれません。
救いは比較的制限された環境でエンジョイしている動物です。狭いけどアシカやカワウソ、ニホンザルや元々大人しいバクやこども動物園の家畜類などは若干微笑ましい感じで安心します。ゴリラなんかも優遇されててホッとします。
でも苦悩気味の熊の中でも一種類だけ、やたらエンジョイしてる小さい変な形の熊がいます。
「マレーグマ」
昔、雌に餌を採られて頭を抱える姿で一瞬人気になったやつ。
僕は昔、コイツに似てると散々からかわれ、しまいには作業場にマレーグマの写真が貼られていたので他人の気はしません。
コイツらは木にも良く登ります。立体的に動き回れるせいか南国生まれの陽気な性格のせいか、結構エンジョイしています。コイツらは多少安心して見ていられます。
2010年に上野動物園で「ウメキチ」という前の年にうまれた子供のマレーグマ公開してるというのでカミさんと見に行きました。まだ小学生位でしょうか、ぶさいくな顔でヤンチャに遊び回ってお母さんに甘える様はとんでもなく可愛かったです。
カミさんなんか僕より動物園がダメなのですが(辛くて)ウメキチにはご満悦でした。
2010年の公開からもう5年なので「ウメキチ大きくなったんだろうな」と今日楽しみにしてたら1匹しか居なかったので、これがウメキチかな?と検索したところとんでもない事件が出て来ました。
マレーグマのメス「ウッチ―」の死亡原因と経緯について/札幌市円山動物園
こちら↑は円山動物園側の報告。
こちら↑ふかんで見た記事(浅いけど)
どちらにせよこのような事件が起きていたのは事実。
この事件に関して調べると個人のブログなどでしっかり検証している記事が沢山出て来ます。なるべく感情的に偏らないよう意識しても色んな問題が見えて来ます。
所詮人間のやること。完璧はありえないのですが、少しでもこういった事故がおきないよう動物園側の体制の改善が上手く行っている事を願いたいです。
僕たち外部の人間も動物園側にエンターティメント的なことばかりを求めない思慮深さが必要だなと思い知りました。
画像はウチでウメキチでキャッキャ言ってた頃、ずーっと昔のポストイット
猫のマトリョーシカ「猫リョーシカ」
猫のマトリョーシカを勝手に「猫リョーシカ」と名付けて今年から作品として作っています。
いい加減に絵を描きなさい!という叱咤激励は本当に嬉しい限りなのですが、展示のペースが絵の制作ペースと噛み合ず中々絵が描けないでいます。
しかも油彩の本画自体は最近絶賛混乱中で自分を見失っております。
でも思い起こすと見失うような「自分」なんてもともと無いので別に混乱している訳では無いような気もします。なんだか何言ってるのか自分でも良く分かりません。すみません。単純にネコリョーシカだと無限にぽんぽん思いつくんです...
マトリョーシカ自体は10年以上前から仕事で時々絵付けをやっていました。(こけしなども含む)おそらくメディアなどで僕が絵付けした物を目にしている方も少なからずいると思います。
その頃はここまでマトリョーシカ自体がここまで普及しておらず、もの珍しい感じでしたが、近年は趣味でやる方も増えて来たと思います。商売上がったりで困ります。
現在「猫リョーシカ」として制作してるものは「バーニングペン」という温度調節の出来る「はんだごて」のようなもので線を焼き付け、油絵の具で彩色しています。
物によっては温度を下げて焦げ目をあまり付けず、筆圧を上げて傷を深く着け細かい彫りを施したような凝った物もあります。無駄に時間をかけて自分の首を締め付けています。売れてもちっとも潤いません。
彩色に油絵の具を使うのは、家具などのオイルステインによる木材への仕上げをイメ−ジしています。
木材は油分とは相性が良く、目に細かくしみ込むので「着色する」というより木材を「染める」感覚になります。
塗料で表面をコーティングするのではないので木目を残したまま仕上げることが出来てとても綺麗です。
近年身の回りの素材すべてにおいて石油製品による偽物の質感にあふれているのでせっかくの自然素材は大事に仕上げたいと思っています。
時間とコストの関係で仕上げのクリアーはラッカーですが、スプレーでは無く手塗りで仕上げています。
昔ながらのニスを手塗りで仕上げたような微妙な「ムラ」が欲しいのです。
大量生産品とは心意気が違うのです。武士は食わねど爪楊枝です。武士とかちっとも偉くないですが。(農民、職人推し)
デザインも今の所すべて一点物です。同じように見える物でも猫の模様だったり、色だったり、持ってるアイテムだったり、必ずどこか違います。
これは全く同じだと、作っててつまんないという個人的な理由からですが...
こんな自分勝手な自己満足「猫リョーシカ」を見てバカにしてやろうという数寄ものの方は12/22(火)まで京橋のギャラリーメゾンドネコ「2015 猫の贈り物」でこっそり展示してあるので覗いてみて下さい。
http://www.office-taira.jp/m-neko/gallery/201512_okurimono.html
*下の画像は「チビ招き猫リョーシカ 神様シリーズ」
先日、ヒンドゥーの神ヴィシヌ神の化身、マツヤを分かってて購入してくれたお客様がいて、なんだか感動しました。
こちらのシリーズ完売しましたが、気まぐれで又いつか作るかもしれません。