前を向いてグッチャグチャ
個展とドンかぶりで参加させて頂いた「作家Zakka百貨展」の打ち上げで楽しいお酒を17時位から飲んで、さっさと寝てしまったので朝4時には目が覚めてしまいました。
今日から個展の後半が始まりますので、夜型の体内時計が狂いに狂って超朝型になったのは幸先良い気がします。
こんな時こそ時間を有効に!と誰が見てるのかも分からない放置ブログを描くことにしました。
今回の個展の内容ですが、特に明確なテーマがある訳でも無く、春にやった個展以降の作品をメインに少々とっ散らかってます。
それでも最近意識して制作してるイメージはある程度一貫していて、「焦点のボヤけた群像劇」とでもいう感じかな…。言葉にするとイマイチピンとこない様な気もしますが、まぁそんな感じです。
黒澤明監督のマイナー映画「どですかでん」のような有象無象が寄せ集まった世界。
綺麗、汚い、美しい、醜い、バカバカしい、生真面目、時代も理屈もごちゃごちゃにして、信じるものも無い、信じたい物も無い、でものうのうと存在している(笑)
妙に生命力だけは強かったりして(苦笑)
うーん言葉にすると益々曖昧ですね。
でもコレを人間でやってしまうと壮絶な感じですが、動物 特に猫辺りに置き換えると妙にしっくりきて、すんなり入って来やすいんじゃないかなんて思ったりしてます。
動物嫌いな人には逆効果でしょうが(苦笑)
展示をザッと見た後になんだかグチャグチゃなんだけど地味〜に前向きなイメージをもって貰えると嬉しいのですが…。
どうなんでしょう?
「取り敢えず作れば出るからチビ猫リョーシカを作ってます 」などとうそぶいてはいますが、結構コイツラは大事で、絵と立体の散漫な間を繋いでくれる役目をしていたり、あちこちにいることで焦点がボヤけて狙いの有象無象感を出すのにかなり役立ってくれている気がします。
僕の散漫な心のだだ漏れを受け止めてくれてるのもチビ猫リョーシカなんです。
チビ猫たちを繋ぎにして他の作品を見て頂くと、よりグチャグチャして楽しめるかもしれません。
しかも紙に油彩の最近の軽めの作品自体、群像を描いてる物が多いので更にグチャグチャです。
おそらく僕を含めて猫好きはグチャグチャを楽しめるはずです。あいつらの整合性の無いグチャグチャ感は前向きで清々しいものです。
展示を見てそんなよく分からない前向きさを感じて頂けたら嬉しいです!
なーんて、強引に展示のグッチャグチャ具合を言い訳してみました。
ま、なんとなく楽しんで欲しいです。
で、懐に余裕がありましたら安い物でもご購入頂けると嬉しいです!
画像は猫と映画ので企画展「キネマ猫町」に出品した「どにゃすかでん」です。
ご存知黒澤明監督の「どですかでん」に僕の愛を込めたオマージュです。原作は山本周五郎の「季節のない街」
商売気ゼロで描いた絵と勢いあまって作った立体。
粋なご夫婦が気に入って下さり、流石に絵ではありませんが、小さな立体をご購入して下さいました!
しかも「どですかでん」を見てらっしゃらないということ。
本当に良いんですか?と3回は確認してしまいました。
こういう嬉しい誤算は作家冥利に尽きます。
本当にありがとうございました!
何だか暑苦しいどですかでん愛の講義も聴かせてしまい申し訳ありませんでした!
映画を見て、げんなりしても作品は大事にしてくださいねっ!
個展も残すところあと4日。谷中散策のさいにはグッチャグチャ具合を冷やかしに是非覗いてみて下さい!
せつなきナノメイト
僕は趣味で少し自転車に乗ります。
現在一年以上まともに乗らなかった後悔を溜まりに溜まった贅肉とともに払拭しようと緩く格闘中です。
いやー趣味の自転車って健康的でクリーンで楽しいですよね(半笑い)ということで、昨日思い立って「疑惑のチャンピオン」という映画を見てきました。
ツールドフランス7連覇、自転車界のスーパースター、ランス アームストロングの薬物使用にスポットを当てた映画です。
しかしダサいなこの邦題。チャンピオンって(笑)
大まかな内容は予想どおりで特に衝撃的なこともないんですが、ランス自身が最初から最後まで完全に主体的に薬物使用を行ったとしてる事に少しだけ引っかかりが…。
ま、真実は1つとしても、その捉え方は別の側面から見ると全く違う解釈になるる訳で。
この映画もまた然り、原作にあたる暴露本の著者側からの視点からとして観るのが正しい見方な気がします。
この映画だけ見るとランスをエスケープゴートにしてる雰囲気も無きにしもあらずなような。僕の勝手なイメージだと本当は生きが良い魚として都合良くよく泳がされてただけな気もしちゃってるんです。
別に擁護してる訳じゃないです。僕自身元々ランスは全然好きな選手じゃないですし。
個人的にはアスタナ時代に興味あったんですが、結構流されていたのは残念。原作本でもそうなのかな。
アスタナ、いまでも相当興味深いチームですからね。うふふ。
ランス役も凄く良かったんですが、(ダンシングの後ろ姿なんかなかなか似てる)薬物使用を認めたアシスト役のチームメイト、フロイド ランディスを演じた役者さんが凄く印象的で良かった!
どうも育った環境が特殊な描かれ方をしていたので、浅〜く調べてみた所、キリスト教プロテスタントのナノメイトという教派のコミュニティ出身なのですね。
このナノメイトという厳格な教派で育ったが故に自転車に憧れ、自転車を愛して、自ら自転車を汚してしまった苦悩がひしひしと伝わる良い演技でした。
逃げ出したかった地元や家族を結局は愛してるんですよね…。
このフロイドの故郷の人々の衣装がまるでブリューゲルなんかの絵画の中の人達のような時代がかったものなのが気になってしょうがなかったので、またまた浅〜く調べてみたら、本当にこのような身なりで信念を持って生活してるんですね。
いや、ビックリしました。色々問題はあるのでしょうが、やはり絵にはなりますね。
どうもそういう目で見てしまう。
だいぶ興味がそれちゃいましたが、薬物の話にもどって、(まだフロイド)みて調べてると面白いインタビュー記事が出て来ました。
凄く長いし、リンク先が探し辛いので興味ある人だけ見て見て下さい。フロイドの若干破城気味の人柄も何だか分かってなんだかかんだか…
http://yajiumadeg.tumblr.com/post/9202193713/ポールキメイジによるフロイドランディス-インタビュー1
インダビュアのポールキメイジって人は随分前に自身の薬物使用を自著「ラフ ライド」で赤裸々に語ってます。ツール出場経験のある「その他大勢係」の選手。
こっちも面白いですよ。
あと、お注射得意のお医者さんミケーレ フェラーリ役の役者さん、中々良い感じだったんだけど本物の方もかなり良い感じでたまげた。
ステキな笑顔
モラル的にはアウトだけどこいつのやってることも科学の進歩ってやつなんでしょうね。
色々貴重なデータが取れてお金もたんまり入ってホクホクなんでしょうね。
うーん…
しかしオリンピック直前に超今更感のあるロシアの問題。人間社会ってめんどくさいなあ。
迷宮の出前館 パート2
迷宮の出前館 パート1
ワイヤーノイローゼ(一晩限定)
個展のお礼と出前館
4/5に人生2回目の個展が、無事終わりました。