猫山節孝

最後には猫のお山で眠りたい

小さな小さな話

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先日、買い出しのために都内をオンボロ小径車でウロウロしてたときの事。 


フンフン走ってると前にクロスバイクに乗った同じ年位のジテ通のおじさん。普通に走ってたら速度差がそれなりにあるので抜いてしまいました。

でも信号待ちで僕が停止してるとその方は横断歩道を超えて停車するのでスーッと前に出る。
普通に走ってるとまた抜いてしまう、で信号待ちで前に出て来る…


「うわっめんどくさい!このパターンか…」これの繰り返しがとにかく気持ち悪くて仕方がないので、(自転車乗りはジェントルマン)をモットーに少し間を空け後ろについて走ってましたが、疲れたのか坂でガクッ減速したので危ないからパスさせてもらいました。
すると坂が終わりしばらくしたら、中途半端な加速で追い抜きをしてキュッと被せてきたので僕の前輪にジテ通おじさんの後輪が当たりそうに。

こう言うのを自転車乗りのあいだで「ハスる」というのですが、それなりにスピードが乗った状態でハスると前輪にに引っかけられた方はほぼ100%転倒します。レースなんかで時々あったりします。

 

一瞬ハンドルを切り事なきを得たのですが、僕の車体がブレた時に背負ってるメッセンジャーバッグからスマホが落ちちゃいました。

落ちるような場所に浅く入れてたのは完全に僕のミスですねー。僕はこういうミスを日常で山程します… 

停車してスマホを確認すると軽くヒビは入りましたが、動作も問題なさそう。落車もしなかったししょうがないよなと…

スマホを拾ったりしている間に被せてきたおじさんは走り去って見えなくなってしまったので、一言「危ないですよ」と言うのもあきらめてモヤモヤ走ってました。

そしたら上り坂の上の方にそのおじさんが見えちゃったんです。

 

鈍りきった身体と結構な買い出しの荷物、檄重ハイテンフレームの小径車、ギア比も高い方が足りてません。歳も歳だし危なくない程度に少し頑張ってみて追いついたら一言言おうと言うことに。

相手がめんど臭い人で喧嘩になってもたまにはそんなんもアリかなーと言う感じ。

で、結局追いついちゃいました。

 

「おじさーん」とおじさんがおじさんに声をかけて、危なかったよと言ったら、開口1番謝ってくれたので少しほっとしましたが、「大丈夫でしたか?」とクロスバイクおじさん。

ん?じゃ後ろで何か起こってたことは知ってたんだな。出た!「大人の知らんぷり」 ※注  かまして逃げたなコノヤロー!と瞬時にイラっとしましたが、取り敢えず無事は無事だったので、少しネチネチと被せたことを問い詰め「二度と人に同じ事をやらないでね」と言うにとどまりました。

クロスバイクおじさんは顔を見る限りそんなに悪意があるタイプではなさそうなんで、まぁこんなもんですよね、気弱な僕なんかができる事って。

 

しかしなんと言うスケールの小さい話。小さい、小さすぎるし、だからなんだという話。

都会でジテ通してる人は日常的に似たような事はありますよね。皆さんお気をつけ下さい。

なんだこのシメ(苦笑)

 

 

※注「大人のしらんぷり」とは、例えば車のドライバーが歩行者や自転車なんかにぶつけそうになった時などに相手にいくら怒られても、自分が悪いとうすうす分かっていても、被害者とは目も合わさず完全にダンマリをキメるアレです。どんなに自分が悪くても「ごめんなさい」を言わないで時間が過ぎるのを待つ大人ならではの姑息なアレです。

この国の政治家さんとかも得意なアレです。

 

 

 人間ていちいちスケール小ちゃいわねー

カッコわるーい。 父ちゃんもなんかダサーい。

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