猫山節孝

最後には猫のお山で眠りたい

猫団子が来るぞー

先日まで友人が旅行に行っている間の9日間、友人の猫(錆子   仮名♀)を預かっていました。
実はこのうち実際旅行は5日位で、慣らしの前泊を含む4日は飼主も一緒だったりして。
飼主ごと預かってたりして。

錆子(仮名)の年齢はウチのコマメ(キジトラ♀)とほぼ同じで3歳未満。
以前から何度も遊びにきたり家を開ける時に預かったりはしてましたが、こんな長期は初めてです。

錆子(仮名)は施設からの貰いっこなので5ヶ月まで他の猫との集団生活でした。トイレの隅でびくびくしてた気の弱い子だったそうです。
飼主の溺愛のせいで今では人馴れしてる社交的なおしゃべり猫に育ちました。 
滞在後半は僕にもオモチャ持って来てワーワー、モーニングコールをしてくれたりして(嬉涙)

一方ウチのコマメは野良の親に生後すぐ育児放棄されて路頭に迷ってた所を保護した生粋の人口保育猫。
自分が猫と言うのも分かってないであろう超箱入り生意気お嬢様です。 
チビで気が強く。知らない人には取り敢えずシャーシャーです。
社会化に失敗してるので、基本ウチら夫婦にしか慣れません。


錆子がとても出来た子ということは十分知っているので2匹を会わすのに何時もそんなに不安は無いのですが、なにぶん動物は動物、何が起こるかは分かりません。
実際初めて会わせた時は、ウチのコマメが「猫」を初めて見たせいで大ショックを受けてしまい、窓の隅から一歩も動かなくなってしまいました。一晩絶食、恐らく水も飲んでません。
このままでは窓辺でミイラ化必至なので流石に焦りました。
嫌がるのを無理に連れてきても、敵をじっと待つゲリラ兵の様に何時でも殺れるよう闇から敵を監視し続けている…
ああ、これは駄目だ、これはもう2度と合わせられないかなと。

それでもやはり動物。適応性はあるもので、最近は小競り合いつつも喧嘩にはならず、何となくな距離を保ち平和に共存できるようになりました。

いつも会わせる度に、あり得ないのは分かりつつ「そろそろ猫団子確定」などとうそぶいてましたが、今回は嘘が本当になりそうな展開で狼小僧(おじさん、おばさん)もビックリでした。


観察するともう、ちゃんと分かって遊んでいるようです。
小競り合いでは無く遊びだと思います。
とにかく距離が近いです。
ウチのお嬢のシャーシャーがほぼなくなりました。  
 

遊ぶ時の流れです。

錆子がプリプリのお尻で踵を返し、これ見よがしにミニダッシュ
コマメ、ハッと気付く
錆子は悩殺のボブテイルをピコピコ。振り向いてコマメ追ってくるのを待つ(僕自身が追いかけたいのをグッと我慢)
イマイチ頭が鈍いコマメは超可愛いバカの顔でしばし考える。
やっと意味が分かり錆子をパタパタ追っかける。
別室に2匹で突入。先取交代して錆子が追っかけてコマメが逃げながら此方に走ってくる。

を×数セット。
インターバルで長い時は1時間以上。

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まるで錆子がコマメに遊び方を教えてくれてるみたいな感じ。コマメは慣れきってはいませんが、一緒に走るのを楽しんでるかのような感じです。
はじめはシッポボーン、タテガミブワッでしたが暫くすると緊張感もなく和やかに小デブ運動会が開催されてました。

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写真の通り、至近距離で寝たりなんて以前では考えられません。しかも一緒に住んでるわけでもどちらかが子猫という訳でもありません。
相性は悪くはなかったみたいです。
ウチのコマメの理解力の無さが障害になっていただけだったみたい。
しかし小デブ猫×2は何という破壊力なのでしょう。しかもやたら地味という奥ゆかしさ。
可愛すぎて気が変になりそうです。

錆子の飼主にすれば「あのトイレでウンチにまみれてびくびくしてて、貰い手のなかったあの子が良くぞここまで良い子に…」という感じだそうです。感慨深くて寝る前に泣いたそうです。
いくらなんでも泣くことはないだろ。少し変わってますが、善良な愛すべき人間です。

ウチのコマメにしてみても、親に捨てられて少しの人間しか知らず、猫も錆子しか知らない歪な育ち方をした箱入り美しいバカお嬢様がちゃんと「猫同士コミュニケーションをとっている」なんて信じられない話です。
なんか動物として見直しちゃいました。

てなわけで、若干仕事のペースが緩んでますが、猫同士の成長(適応)過程をこんな短期間に間近に見れたのは大きな収穫でした!
猫観察も仕事の一環ということで。

2匹を見ていると下っ腹の辺りがもやもやします。男なら皆分かるブランコやエレベーターのあの感じともまた違うモヤモヤ…
このままほっとくと僕のお乳から母乳が出そうな…今、動いた!とか言いそうな…
ちょっと恐ろしい気すらしました。

「愛」怖えぇぇ…


愛が充満していた狭いマンションも今はすっかり静かになっちゃいました。
祭のあとの寂しさは〜的な…
完璧な猫団子完成は次回への楽しみとしましょう。

錆子さん、飼主さん、愛情溢れた楽しい時間をありがとうございました。
どうかお願い致しますm(_ _)m近いうちにまた是非是非是非(つД`)ノ


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今度こそ 猫団子!
猫団子が来るぞー!!





猫団子と野生の猫科への憧れが高じて作った「WILD CATS猫団子」起き上がりこぼし

自然を愛する猫科ノイローゼの心を癒す木製の猫団子です。


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